私はメダカの飼育を始めて10年になります。
毎年産卵から成魚まで成長させ個体数もかなり増えてきました。数年前から
- 11種類のメダカを飼育、販売
- 季節によってメダカの卵の販売
- ウィローモスやミジンコウキクサなど水草の販売
- レッドラムズホーンの販売
に力を入れています。
会社員をしながら毎月約2万円から3万円売り上げがありヤフオクでの評価は550近くの
高評価をいただいています。
今回は針子(稚魚)から幼魚までの飼育方法やエサやりの方法を紹介します。
少しでも生存率を高め1匹でも多のメダカを成長させましょう。
針子(稚魚)の飼育の仕方
ようやく卵から孵った個体ですが、針子(稚魚)の時期が一番飼育が難しいです。
今から飼育方法を紹介しますので参考にしてください。
- 針子(稚魚)とは?
- 針子(稚魚)のエサやり
- 針子(稚魚)の飼育方法
針子(稚魚)とは?
孵化して間もないメダカの子供を針子、あるいは稚魚といいます。
孵化してから2週間以内で大きさが5ミリに満たないため、親メダカとは別の容器(水槽)で
飼いましょう。
親メダカは目の前にいる針子(稚魚)を食べてしまいますので一緒の容器で飼育すると
繁殖はしません。
容器は(水槽、発泡スチロール、プラスチック容器等)何でも構わないのでとにかく孵化した
ら別に移してください。
針子(稚魚)のエサやり
孵化してから4日間は針子(稚魚)へのエサやりは控えましょう。
孵化してから数日間はお腹に栄養の入ったヨークサックと呼ばれる袋から栄養を補給してい
るのでエサを与える必要はありません。
その後は1日数回少量ずつ針子(稚魚)用のエサを与えてください。
針子(稚魚)の死因のNO1はエサ不足が原因ですので毎日少量ずつ与えましょう。
針子の飼育方法
水槽で飼育する場合はエアーは弱めにして針子(稚魚)が流されないように注意し、特に濾過
器を設置してある水槽は吸い取りポンプに針子(稚魚)が巻き込まれないようにして
ください。
濾過器がない容器で飼育する場合は水流がなく針子(稚魚)は泳ぎやすいですが、水面に膜が
張りやすくなるため定期的な水換えが必要です
針子(稚魚)の時期の注意点
- 水換えに注意
- 外敵に注意
- エサの与えすぎに注意
針子(稚魚)の時期に注意すること3点をこれから紹介します。
針子(稚魚)の時期はかなりデリケートなためより丁寧な飼育が必要です。
私の経験から飼育当初は
孵化率90%→針子(稚魚)生存率30%~50%→幼魚~成魚20%~40%
です。メダカの種類により孵化率に差がありますが、ここ数年間は上記3点の
水換え、外敵、エサの与えすぎに注意し飼育していますので
孵化率90%→針子(稚魚)生存率50%~70%→幼魚~成魚40%~60%
の確率まで上げることができています。
孵化率は9割と当初と変わりませんが針子(稚魚)の生存率がかなり上がりさらに
孵化したメダカの半分以上が成魚まで成長しています。
少しでも針子(稚魚)の生存率を上げることが繁殖率を上げることにつながります。
水換えに注意
水換え時の注意点は3つあります。
- 飼育水を全て新しい水に交換すること
- カルキを抜かないで入れること
- 飼育水の水温と新しい水の温度差がありすぎること
飼育水を全て新しい水に交換すること
これをするとほとんどの針子(稚魚)は全滅します。
水の交換時は飼育水を3分の1捨ててその分新しい水を補充する方法がベストです。
カルキを抜かないで入れること
水換え時は市販のカルキ抜きがあるので必ずカルキは抜いてください。
水道水をそのまま入れると全滅の危険があります。
市販のカルキ抜きがなければバケツに水道水を汲んで1日以上屋外に置けば
カルキは抜けます。
飼育水の水温と新しい水の温度差がありすぎること
寒い時期に針子(稚魚)を屋外で飼育するのは禁止です。
飼育水との温度差が大きいと針子(稚魚)へのダメージが大きいので水温の差を小さくする
ために、追加する水を飼育水に15分程入れておきます。
屋外飼育の場合は朝と昼間の温度差が大きい季節はなるべく屋内で飼育しましょう。
朝の気温が10度以下になると針子(稚魚)の生存は難しいです。
外敵に注意
こちらは屋外飼育の場合ですがこの時期は外敵に襲われる可能性が高いため100均で虫よけ
ネットなど外敵防止策をしましょう。
せっかく孵化したのにいつの間にか数が減るといったことがないようにしましょう。
エサの与えすぎに注意
針子(稚魚)はサイズが小さいためエサの量は少なめに与えてください。
残りエサが水質の悪化を招き死んでしまう個体も多いです。
エサは少ないと思うくらいがちょうどいいです。
まとめ
針子(稚魚)の時期は成魚に成長させるためにも大事な時期です。
少しでも生存率を上げるために今まで紹介したことをまとめると
- 針子(稚魚)が産まれたら親と別の容器で飼育し、外敵防止策をする。
- 孵化して4日間はエサを与えない、その後は少量ずつ1日数回与える。
- 水流は緩めにし水換えは水温の急激な温度変化に注意し3分の1程度交換する。
- エサの量を減らし回数を増やす。
上記4点に注意して飼育すれば生存率を上げることができます。
1匹でも多く成魚まで成長させましょう。